背景の重要性

ちょっと前のお話。
生徒会の一存のイラスト担当の方が描かれた「えびてん」ってマンガ。
イラストは好みだったので、半ば表紙買いしちゃったんだけど、それが残念賞。


話も酷いのはこの際置いといて(ぉ、気になったのはコマの背景の無さ。背景がほとんどと言っていいほど描かれてない。
ドタバタギャグ本なんだけど、ほぼすべての場面が部室の中だとしても省略しすぎだと思う。
キャラは動いてるっぽいのにその動きがよく分からないし、メリハリがつかないし、何よりどこに居るっていうのが分からなくなる。
なんだろう、マンガを見てるはずなのに、小説よりもその場面・空間が想像出来ない、っていう違和感。
折角キャラクターが可愛いのに、その違和感でものすごく損をしてる気がする。


マンガには、小説みたいな場面説明や語りをしない分、背景を描くことでその場面・空間を読者に伝える必要がある、ってことを痛感。
漫画を読むときは吹き出しとキャラクターだけ見て気がするけれど、やっぱり無意識にコマ全体を見ているのかも。
って、よく考えたら、背景で状況を説明ってそれ当たり前のコトじゃないか。


たぶん、背景を描かなきゃって思うところは、やっぱり背景が必要なところだし、安易に省いちゃダメなんだろうな。
自分の本でも、今後もなるべく背景を描こうと思った一冊でした。
これはすごい反面教師だなぁ。